40歳前後になると鏡で顔を見たとき
肌のあちこちにある黒い点々・・・顔を洗っても落ちない黒色の色素。
年齢を重ねるごとに増えてきてどんどんお肌を占領していきます。
その黒い色素が『シミ』です。
『シミ』があるととっても歳をとった気持ちになりますよね。
私の息子が3歳の頃、
『ママの顔に泥んこついてるよ。
顔洗ってきたほうがいいよ。』と言われました。
はじめは『泥んこ??』と思いましたが、
すぐに、シミのことを言ってるんだとわかり
ショックを受けたのを覚えています。
子供は正直ですね、、、。
40代、50代の方はご存知だと思いますが、
学生の頃は日焼け止めとサンオイルが販売されていました。
日焼けする肌が健康的で美しいとされていた時代です。
今では考えられませんが、海に行くときは日焼け止めではなくサンオイル持参で出かけていました。
友達同士で届かないところは仲良くサンオイルを塗りあってわざと日焼けをし
お肌を焼きたい放題!!
しかし日焼けした帰りはいつも、全身赤くなり(やけどですね)
ひどい時は皮膚が水膨れを起こしていて痛い思いをしながら過ごし、
数日経てば皮膚がめくれて黒くなるの繰り返しでした。
こんなにひどいダメージがあるのに若い頃は全く『シミ』で悩んだことなんてありませんよね!
- ではなぜ若い頃はシミにならないのに年齢を重ねるとシミになるのでしょう?
- そもそもシミは悪いものなの?
- もうシミは諦めるしかないの?
などを今回は『シミの原因』『シミの種類』『シミ予防対策』などを詳しくお伝えていきたいと思います。
主なシミ 6つの原因
主なシミの原因は6つあります。
原因の種類 | 主な原因 |
---|---|
紫外線 | UVA,UVBによるメラノサイトへの刺激。 |
外部刺激(摩擦) | スキンケア、メイク、マッサージによる刺激。摩擦によりメラノサイトを活発にさせてしまう。 |
ホルモンバランス | 卵胞ホルモン・黄体ホルモンがメラノサイトを刺激する。 |
ストレス | ストレスで脳下垂体が刺激されるとメラノサイト刺激ホルモンが分泌される。 |
内臓障害 | 副腎や肝臓の機能が不安定になるとホルモンバランスを崩す。 |
加齢 | 新陳代謝の低下で体外に排泄されにくい。 |
その他に、酸性体質・アルコール性の化粧品などでも起こります。
シミの主な犯人は紫外線の影響力!
シミの主な犯人!!
メラニン色素の共犯者が『日光』。さんさんと降り注ぐ太陽の光線です。
太陽光線の中に含まれているたった6%の紫外線。
これが表皮のなかのメラニン色素にあたると、
色素は体を守るため紫外線を皮膚から体内に入れないために、
新しいメラニン色素をどんどん作り出してしまうのです。
お肌を守るために始めたことが逆に『シミ』の結果を招いてしまいます。
しかし紫外線から全くお肌を守る機能がなくなれば皮膚は皮膚癌になってしまいます。
私たちは美容の視点からシミが気になりますが、
体にとっては生命を維持することが何よりも最優先!!
紫外線を浴びてるのにメラノサイトの動きを停止することは病気に繋がることになるので体は止めることができません。
シミの原因になるメラノサイトを動かさないようにするためには、できるだけ紫外線に当たらずお肌を守ることが何よりも大切です。
紫外線とは
お肌に影響がある紫外線には波長があり、中波と長波があります。
中波によって起こるのがUVB
太陽から届く紫外線の約1割と少ないですが、肌への作用が強く短時間でも肌が赤くなります。
『サンバーン』(日焼けによる炎症、やけど)数日後に肌が黒くなるサンタン(色素沈着反応)を引き起こす作用があります。
UVBは、炎症やシミの原因になるだけではなく、
肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけるなど体への影響が強いです。
長波によって起こるのがUVA
太陽から届く紫外線の9割を占めています。
じっくりお肌の奥に届くので真皮層のお肌の弾力やハリが失われて光老化を引き起こします。
また、すでにできているメラニン色素を酸化させ、肌を黒くさせます。
紫外線のUVCはオゾン層で吸収されて基本的に地上には到達しないですが、
環境汚染によって地球のオゾン層が破壊されていくとお肌の表皮層、
真皮層まで届き母細胞に影響をおよぼし癌細胞に変異させたりします。
紫外線をさんさんと浴びた結果。
メラノサイトに司令が届きメラニン色素が生成されます。
メラニン色素はメラノサイトから表皮の細胞に受け渡されて周りの皮膚へ広がり、
紫外線を吸収して肌を守ります。
しかし強い紫外線を浴びると、
お肌の皮下組織のコラーゲン繊維が破壊され、皮膚がカサカサになります。
また、肌の機能低下とかさなってしまい、炎症の起きた部分が完全に回復しないまま、
メラニン色素過剰が過剰につくられ『シミ』になってしまいます。
シミの種類は大きく分けて5つある
『シミ』には大きく分けて5つの種類があります。
シミの種類 | シミの説明 |
---|---|
母斑(あざ) | 主に顔面に生じる母斑は、一般的に『あざ』といわれ、太田母斑、顔面対称性真皮メラノシートスとがある。青色、灰青色で、眼球にも発症することがあります。片面発生が多く、月経、不眠で濃くなることもある。 |
先天性色素異常症 (そばかす) | 孔雀班いわゆる『そばかす』といわれ、遺伝性対側性色素異常で優性遺伝。3歳ごろから数ミリ大の色素沈着で散在。思春期頃に増加し、目立つようになります。日光暴露部位に増加、夏期、紫外線の影響で暗色化が目立ち、冬季にやや薄くなる。 |
後天性色素異常症 (肝斑) | 主として肝斑、日光、化粧品などの外敵刺激によって起こる色素異常『シミ』肝斑の境界は比較的明瞭で、淡褐色〜褐色の色素班で、妊娠、日光、経口避妊薬、かぶれで増悪する。摩擦黒皮症は、長年ナイロン、浴用ブラシなどで皮膚を強く擦って生じる色素沈着で、特に物理的刺激が強く作用する骨の出ている部分に目立つ。 |
炎症性色素沈着症 (ニキビや虫刺されの色素沈着) | 光毒性皮膚炎、黒皮症などがこの中に入る。香料、オーデコロン、イチジク、セロリなど、光感作の多い物質に接した部位に日光があたり、色素沈着を生じる炎症は、軽度でかぶれ後にも生じる紫褐色、青銅色の色素沈着でタール系色素、衣類、芳香剤、うるし、さくら草なども原因となる事がある。 |
異物沈着症 (ケガや刺青) | 交通事故や転倒などで皮膚が破れ、コンクリートなどの異物が皮膚に入り込んでできる色素沈着で、刺青などもこれに該当します |
代表的なシミ(色素沈着症)
日光黒子(老人性色素班)
多くの人が考えるシミはこの日光黒子にあてはまります。
主に30歳〜40歳ぐらいで気になりだし、年齢を重ねるごとにどんどんできやすくなります。
数ミリのものから数センチの大きなものまであります。
色調は淡褐色〜濃褐色
主な原因 『紫外線』です。
皮膚に紫外線が当たると、
紫外線からお肌を守ろうとしてメラニンという黒い色素が生成されます。
通常、ターンオーバー(お肌の生まれ変わり)によって排出されます。
しかし、紫外線をたくさん浴びるとメラニンが過剰につくられると排出が追いつかず、
蓄積したメラニンがシミになってしまいます。
また、お肌のターンオーバーは28日周期が理想ですが年齢を重ねるとその周期が遅くなります。
30代では40日周期、40代だと55日周期、50代だと75日周期、60代だと100日周期といわれます!!
『シミ』のターンオーバーは年齢かける3倍は動いていないと言われています。
メラニンの排出がスムーズにおこなわれない結果、
目に見える『シミ』になってしまいます。
肝斑
肝斑もシミの症状の1つです。
特に30代〜40代の女性に多く年齢を重ねていくと目立つようになります。
代表的なシミの色素沈着症と見分けがつきにくいですが、
肝斑の代表的な特徴が左右対称にあり、ほぼ同じ大きさ、形で現れます。
頬骨のあたりに現れることが多く、広い範囲ではありますが輪郭がもやっとしています。
肝斑ができる原因としては女性ホルモンが関係してると考えられます。
妊娠や出産、ストレスによるホルモンバランスの乱れが肝斑をひきおこします。
さらに、紫外線による日焼けをしたり、摩擦で刺激されると肝斑が濃くなることがあります。
肝斑の治療法としては、
皮膚科による内服やピーリング、レーザー治療などがありますが、
刺激により肝斑が炎症をしてしまうと余計に濃くなり目立つ可能性があるため、
肝斑を治療する場合は医師と相談の上、適切な治療を受けてください。
肝斑を濃くしないためには、
紫外線予防、摩擦に気をつける、ストレスを溜めないようにするなど
日常の生活習慣に気をつけましょう。
美容皮膚科のシミ取り治療の種類とは?
医療レーザー
シミの種類があるようにそれぞれ効果の違うレーザーがたくさんのあります。
レーザーの熱を黒色の色素に照射する治療になりますので、
シミ、そばかす、くすみ、アザ、肝斑などに特化した治療法です。
レーザーを照射したシミの部分のターンオーバーが早くなりカサブタのようになって剥がれていきます。
ダウンタイムがあり2週間ほど患部を保護する必要があります。
基本的にお肌全体に打つのではなく部分的にシミを撃退したい時にする施術です。
「ピコ秒」という1兆分の1秒(人間のまばたきのおよそ1000億分の1秒)の間隔でパルス幅の弱い出力でレーザーを照射します。熱ではなく光でメラニンを分解します。従来のレーザー機器に比べ、ピコレーザーは周囲への熱影響が少なく衝撃波でシミだけを効率的に治療することが出来ます。またシミ、そばかすだけではなく、今まで諦めていた肝斑にも効果がありレーザー治療の幅が広がり可能になりました。
従来からあるレーザーは日光性色素斑(老人性色素斑)などのシミ、そばかす、くすみ、黒ずみをマイルドに消していきます。顔全体の若返りを図る照射治療です。メラニン活性の高い日本人の肌でも安全に、薄いシミや全体的なくすみ、毛穴の黒ずみを改善させます。(肝斑使用不可)
Qスイッチとは、瞬間的に高いパワーのレーザー光を発振するための装置です。レーザー光の照射時間が非常に短いため、色素性病変治療にとても優れています。真皮層まで落ち込んでしまっているシミやアザ、タトゥーの除去にも優れています。お顔全体に当てるのではなく部分的なシミ除去に使用します。(肝斑使用不可)
QスイッチYAGレーザーと同じように、瞬間的に高いパワーのレーザーが発振されメラニン色素への吸収率がとても高く、黒色、茶色の色素性病変治療に優れているレーザーです。治療したいシミやアザに有効な治療で部分的に除去していきます。(肝斑使用不可)
炭酸ガスレーザーは盛り上がったほくろやいぼ、シミを取り除くことができる治療です。お肌の奥深くの組織や周りの皮膚に余計なダメージを与えません。ガスレーザーはすぐに水分に吸収され、熱エネルギーへ転換されます。また、炭酸ガスレーザーの蒸散作用は皮膚の表面側のみで、深部には届かないので、早い段階で治癒します。(肝斑使用不可)
フォト(光治療)
フォトとは光治療のことです。
以前は1種類だけの波長でしたが今では、
2種類の波長のフォトやM22などの6種類の波長の美容機器まであります。
波長の幅が増えたことにより、シミ、そばかすの深さによって効果が発揮できます。
さらに悩みがシミ、そばかすだけではなく、
くすみ、赤ら顔、毛穴、小ジワ、たるみなど複合してる方に改善効果か期待できます。
2種類のエネルギーを同時に照射することができるため、様々な肌トラブルに対応することが可能です。また、フォトRF(オーロラ)は、お肌への負担が少なくダウンタイムもほとんどありません。
1回でシミが消える完治する治療ではなく、1ヶ月に1度のペースで続けていくことで徐々にシミが薄くなり目立たなくなります。
フォトM22は6つの波長を持ち、肌表面の角質層から表皮、真皮、皮下組織と光の波長を変更できるため、シミやそばかす、くすみ、たるみなど一人ひとりのお肌に合わせた治療が可能です。肌の透明感だけでなく、ハリと弾力のある素肌を手に入れることができます。フォトM22も1ヶ月に1度続けることで効果が持続します。シミ、そばかすの部分は黒く浮き上がり日数を重ねることで自然と剥がれていきます。
フォト(光治療)M22の体験談
私はM 22のフォトを受けたことがありますが、
とにかく熱い!!痛い!!
我慢できなければ麻酔もあるそうです、、、。
輪ゴムで弾かれたような痛みで私は痛みに強い方なのでなんとか我慢ができました。
痛みは個人差がありますので我慢できなてれば相談されるといいと思います。
フォトはシミだけではなく複合のお肌悩みに効果がありますが、
黒い色素に反応しますのでシミ、そばかすが多いとお肌の痛みが増えます。
私は治療後の当日、お肌の赤みが強くて痛みがありました。
またシミの部分が黒くなり浮いてるので周りから見ると、
黒いのが顔についてるけど、どうしたの!!
っとびっくりされるぐらいの状態でした。
2、3日すると徐々にシミが砂のようにサラサラと取れ、
1週間ぐらいで浮いたシミは綺麗に取れました。
しかし全部のシミが完全に綺麗にとれるわけではありません。
取れたシミもあれば薄くなるだけのシミもあります。
私はシミの他に毛穴の引き締まりやお肌の張り感も感じることができました。
毎月定期的に施術を受けると効果はありますが、
一度薄くなったシミはレーザーやフォトに反応がしにくくなるため、完全に消えてなくなるのは難しいかもしれません。
またフォトやレーザーは金額が高額なため毎月続けるのか、
数ヶ月お肌を休ませてから続けるのかを医師と相談して決めてください。
レーザーとフォトで迷った時は
ダウンタイムがあまりないフォトでお肌全体のシミを取り去ってから、
部分的に取りきれなかったシミをダウンタイムがあるレーザーでとっていくのが効果的だと思います。
ただし、お肌状態やシミの数、シミの種類(肝斑などは基本的にレーザーが不可)にもよりますので、
医師とのカウンセリングでご自身が納得のうえ施術を受けてください。
ピーリング治療
ピーリングとは、直接お肌に角質溶解をする『酸』の薬剤を塗り角質層を剥離させて古い角質を取り除く治療です。
通常のケミカルピーリング治療は赤みや腫れなどがありましたが、
以前に比べるとダウンタイムの少ないピーリングも増えてきています。
シミ、そばかすだけではなく、小ジワ、毛穴、ニキビなどのお肌全体の改善に繋ながり角質層のキメを整えることで保湿機能もアップします。
ピーリング剤の濃度により医療だけではなくエステサロンでも使用可能です。
自分でできるシミ予防対策の5つのポイント
美容皮膚科で綺麗にしても、何もしないままだと、しみ、そばかすは繰り返されてしまいます。繰り返さないためにはシミを作らないための予防が大切です。
日光(紫外線)対策
シミを増やさないために1番大切なことはお肌を紫外線から守ることです。
晴れの日でも、曇りの日でも紫外線は地上まで届いていますので天候だけで判断せず、毎日の日課として日焼け止めは欠かさずにつけてください。
また、日焼け止めに表示されてるSPFも1日の効果ではありません。
SPFUV-Bを防止する。SPF 1 =20分防ぐ効果がある。
例えばSPF15 20×15=300分 5時間SPF20 20×28=560分 9時間20分SPF35 20×35=700分 11時間40分SPF50 20×50=1000分 16時間40分
という計算になります。(私が化粧品会社で仕事してる時はSPF98とかありましたよ。必要無いですね)
通常の生活ではSPF、PAも高い数字を使用しなくても紫外線を防ぐ事ができるんです。
逆に数値が高すぎるとその分お肌にも負担がかかります。汗をかいたり、タオルで拭くと85%のUVクリームが取れてしまうそうです。
後、もう一つ気をつけないといけないのはそれは日光の照り返しです☀️海水は5%、砂浜は17%、雪山は85%紫外線を浴びる量が増えます。
また日焼け予防ができるアイテムもおすすめです。日傘、帽子、サングラス、手袋などがありますのでお肌をしっかりと守ってください。
栄養素を考えた食事
日焼け予防には日々の食事も大切です。
日焼け予防対策、活性酸素を抑える効果ができる栄養素がビタミンC、ビタミンE、ビタミンA、リコピンを積極的に摂取する。
有効な栄養素 | 有効な栄養素を持っているおすすめ食材 |
---|---|
ビタミンC | アロエ、いちご、柑橘系、パプリカ、ブロッコリー、ジャガイモ、などがありますがビタミンCは熱に弱いので加熱せずスムージーなどで摂取するのがおすすめです。柑橘系は朝に摂取すると日焼けをしやすくしてしまう恐れがあるため夜に食べることがおすすめです。 |
ビタミンE | アボガド、アーモンド、ナッツ、イクラなどに含まれています。新陳代謝を高める効果があり、ホルモンバランスを整える効果があるのでビタミンCと一緒にとると相乗効果で美容効果も高くなります。 |
ビタミンA | 鶏レバー、豚レバー、うなぎ、にんじん、緑黄色野菜などがあります。ビタミンAは免疫力を高めるので日焼けで疲れたお肌に必要です。乾燥肌予防にも効果があります。 |
リコピン | トマト、スイカ、にんじん、パパイヤなどがあります。紫外線を浴びた後の活性酸素に対する抗酸化作用がとても高いです。お肌の回復に効果的な栄養素になりますので積極的に摂取してください。 |
サプリメントで補う
食事で補えない場合はサプリメントで補いましょう。
代表的なシミの生成を抑制し活性酸素を抑え日焼けを防ぐビタミンCは
サプリメントでも積極的にとりたい栄養素です。
人間はビタミンCを自らの体内では作ることができないません。
またビタミンCはたくさん摂取したからといって体の中で溜めておくことはできませんのでこまめにとるようにしましょう。もしビタミンCを取り過ぎたとしても、必要がなければ尿となって外に排出されます。
また相乗効果のあるビタミンE(新陳代謝あげる)、
ビタミンA(免疫力を高める)も積極的に取り入れましょう。
トランサミン(トラネキサム酸)
トランサミンもシミ、美白の治療で用いられる成分です。
アミノ酸の一種で元は、出血や腫れをひかせる効果があります。
治療薬として患者さんが治療してたところ、『シミ、肝斑が消えた』という声が上がり、臨床試験が進められ、美容皮膚科や薬局でシミ、肝斑の治療薬として処方されるようになりました。
肝斑はホルモンバランスが関係しますのですぐに肝斑は消えませんが続けることによって薄くなります。
またトランサミンは止血作用があり、血栓症リスクを上げる可能性がありますので、必ず医師または薬剤師の指示のもと服用ください。
スキンケア方法
お肌の日焼けがひどい時は患部を氷水で冷やしたり、
パックでお肌を鎮静してまずはお肌の熱をとることが大切です。
お肌にシミを作らせないためには、お肌の新陳代謝をあげてシミになる前に外に排出しないといけません。
お肌が日焼けをして72時間以内に適切なケアをすることで色素沈着がしにくくなりシミになるリスクを減らせます。
日焼けしたお肌の表面は、乾燥をして皮膚がめくれ上がっていますのでお肌は優しく擦らないように気をつけてください。
お肌の中も水分不足になっていますので保湿効果の高いスキンケアや美白効果の高いスキンケア、ビタミンCの美容液を塗布することでメラニンの生成を阻止することができます。
また1ヶ月は美白効果のあるスキンケアを使用してケアをしましょう。
美白スキンケアはさっぱりした使用感の商品が多いのでお肌が乾燥するようでしたら、クリームやパックなども取り入れて保湿もしっかりしてください。
体の中もカラカラの水分不足になっていますのでいつも以上に水も飲んで水分も補ってましょう!!
1日の水分量1.5〜2リットルを摂取ください。コーヒーやお酒は利尿作用があり体の水分も出すので水分補給にはなりません。水分摂取が必要な時は『水、お茶』を飲んでくださいね。
ストレス解消
ストレスで脳下垂体が刺激されるとメラノサイト刺激ホルモンが分泌されてシミを作るメラノサイトを刺激してしまいます。シミが濃くなったり増えたりしてしまいます。ストレスを溜めないように3つのRを心がけましょう。
3つの3Rとは
- REST (レスト)
-
休養 日頃の仕事や家事などによる心身の疲労を回復させることです。
休養は、健康な社会生活を営む上で必須のものであるといえます。休養が損なわれる状態が続くと心身の疲労が蓄積し、仕事能率の低下やうつ病発生の原因になる場合があります。 休養不足は身体の機能的異常(免疫系、自律神経系機能の低下)がおこりやすいと考えられています。
- RELAX(リラックス)
-
リラックスとは、心と体の両方を休めることです。
リラックスできずに、心身にストレスが蓄積されていると、睡眠不足や便秘などの体調不良、あるいはモチベーション低下などの問題につながります。
- RECREATION(レクリエーション)
-
気晴らしとは、ストレスを解消する方法になります。
- 体を動かす
- 音楽を聴く
- 美味しい食べ物を食べる
- 買い物に行く
- 映画を見る
- 本を読む
- 旅行に行く
- 温泉につかる
- 親しい人と話してたくさん笑う
などストレス解消方法はたくさんありますがご自分に合った気晴らし方法を探してくださいね。
フェイシャルエステでのシミ改善4つの方法
フェイシャルエステでは、お肌状態、ご使用のホームケア、生活スタイル、日焼けの状態などをカウンセリングで情報を共有し『シミ』の状態をみていきます。フェイシャルサロンでできるシミ改善方法は大きく分けて4つあります。
1、不要なものを取り除き、ターンオーバーを整える
お肌の生まれ変わりは28日周期が理想ですが、
年齢を重ねていくとターンオーバーは遅くなります。
さらに、シミは年齢✖️3倍は動いていないと言われますので
ご自宅だけのホームケアだけではシミはほぼ動きません。
フェイシャルサロンでは普段ホームケアで落とすことができない毛穴の奥の汚れや、古い角質をエステ専用のクレンジングやピーリング、ゴマージュなどを使用して落としていきます。
不必要なものを取り去ることで新しいお肌が生まれやすい環境をつくりターンオーバーを整えていきます。
ターンオーバーを整えることでシミが早く表面に上がってきて垢と一緒にシミも流れていきます。
2、リンパマッサージで代謝をあげて老廃物を排出する
シミができやすい、一度できたシミがなかなか治らない方は、リンパの流れが悪く老廃物が滞っている方が多いです。
リンパの流れが滞ると、肌細胞に余分な水分や老廃物を捨てられず溜め込んでしまいます。
そうすると肌のターンオーバーが遅くなりシミができやすく、
残りやすいお肌になってしまいます。
リンパマッサージでシミの一部も老廃物として流れていきます。
お肌は毛細血管から栄養を取り入れてますので流れが良くなると肌再生が早くなります。
3、美白の美容液を導入する
美白の代表的な美容液がビタミンC誘導体になります。
ビタミンC誘導体はできているシミにも効果があり体外に運び出す効果がありますが、
シミになる過程のメラニン色素をつくる酵素『チロシナーゼ』の働きを阻止してシミをつくらせない効果があります。
一般化粧品でもビタミンCが入ってる化粧品はたくさんありますが、
ビタミンCは酸化しやすくお肌の上につけるだけだと蒸発してしまいます。
お肌の表面につけるだけだとメラニン色素まではなかなか届きません。
フェイシャルサロンではイオン導入やエレクトロポレーションなどの美容機器を使用してお肌のシミの深部にまで届かせます。
より効果的に早く美白ができます。
また、お肌の美白を始めるとお肌全体が白くなり、逆にシミが目立つようになります。
例えば、
黒の画用紙の上に黒い点があるのと、
白い画用紙の上に黒い点があるのとでは、
白い画用紙の上に黒い点がある方が黒い点は目立ちますよね。
隠れていたシミが目に見えてみえるので増えたように感じるのです。
徐々にですが目立ってたシミにも効果が出てきますのでお肌の色の差は目立ちにくくなります。
4、リラックスで自律神経を整えストレスを発散する
日常の生活の中で顔の筋肉も意外と凝り固まっています。
マッサージをすることで顔の筋肉の緊張がとけて日々の疲れを癒せます。
またフェイシャルエステではアロマオイルの香りや、癒しの音楽なども取り入れてるサロンもあります。
香りや音にはストレスも緩和する効果がありリラックスすることができます。
リラックスができストレスが緩和できると、お肌のターンオーバーが整ってきますのでシミも徐々に薄くなっていきます。
またマッサージを受けることで『気持ちがいいなぁ〜』と感じると幸せホルモン(セロトニン)が分泌され自律神経も整ってきます。
リラックスすることはストレス発散するだけではなくお肌にも良い効果をもたらします。シミだけではなく、シワ、たるみにも効果がありツヤ肌になります。
フェイシャルエステと美容皮膚科の双方の良いとこどりがおすすめ
フェイシャルエステではお肌の表皮層のターンオーバーを整えることでシミを改善していきます。
お肌の悩みのシミだけではなくリンパマッサージをすることで
精神的に癒やれ心がリフレッシュすることができます。
フェイシャルエステは美容外科のようにお肌を切ったり注射をしたり、出力が高いフォトやレーザーはできませんので
シミの改善には美容皮膚科より時間がかかりますが効果は必ずあります。
美容皮膚科はシミのできてる場所が表皮層、真皮層、肝斑にも高い効果がえられます。
ただし金額が高価で、痛みやダウンタイムがあり施術をしても完全にシミが消えることは難しい場合もあります。
自由診療のため美容皮膚科によって金額が違います。
また金額が低価格だからお得だとは限りません。(低価格=結果 に結びくわけではありません)
何もわからないままカウンセリングを受けるのではなく、
事前に美容知識と相場を調べてから行くことをおすすめいたします。
1回のカウンセリングで信頼関係を結ぶことは難しいですが、
医師のカウンセリングにご自身が納得されてから施術を受けてください。
最後になりますが、
『絶対にフェイシャルエステ!』
『絶知に美容皮膚科!』
ではなくそれぞれのいいとこどりをして
お肌の悩みである『シミ』を改善されることをおすすめいたします。
痛いのは苦手だしシミへの効果はゆっくりでもいいから癒されながら綺麗になりたい方はフェイシャルエステへ、
とにかくダウンタイムがあっても短期間でシミを取りたい方は美容皮膚科に。
それぞれの場所によってアプローチの仕方が違いますのでご自分に合った施術でシミを改善していきましょう。
お肌はいつからでも綺麗になれます。
日々のシミをつくらせない予防とお肌に詳しいプロによる施術で
シミのない透明感のあるお肌を目指してがんばりましょう!!